アメリカから帰国時、クレジットカードを絶対に解約しなければならない理由

アメリカから帰国時、クレジットカードを解約しなければならない理由 クレジットカード
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前回のおさらい
後輩
後輩

先輩〜!この前は、アメリカのお得なクレジットカードをたくさん教えてくれて、ありがとうございました!

先輩
先輩

いえいえ。アメリカ駐在系ブログでは、ヒルトンやチェイスサファイアなどのクレカがおすすめされることが多いけど、お得じゃないことが伝わっていたら、嬉しいよ。

後輩
後輩

そうですね。今のアメリカで、お金に詳しい人は、大体ポイント還元じゃなく、キャッシュバックが大きいクレカを使っているんでしたね。

先輩
先輩

そうそう。

後輩
後輩

アメリカで使ったクレジットカードは、日本に帰った時も使っていいんですか?

先輩
先輩

時々、やっている人をみるけど、絶対に使わない方がいいよ。帰国が決まったら、すみやかに解約しよう。詳しく説明するね。

時間がない人のために、先に結論!

  • アメリカのクレジットカードは、海外で利用すると「必ず」手数料がかかる
    • 海外事務手数料は「0ドル」のことはある
    • ただし、両替レートが「市場レート」ではなく「特別レート」が使われ、それが高額
      • 特別レートは、市場レートのプラス1〜2%高くなる
      • AMEXやCapital Oneだとプラス3〜4%高くなることも
    • ポイント還元率を考えても、マイナスになる
      • アメリカのお得なクレカは還元率2%以下がほとんど
  • 日本での買い物は日本のクレカを使う
    • 「楽天カード」は無料なのに還元率1%なのでお得
    • もちろん、日本円で払うので、海外事務手数料や両替レートはゼロ
  • 海外での買い物は「Wiseデビットカード」を使う
    • Wiseデビットカード」の手数料は0.6%で業界最安
    • クレカを使う場合でも、ベストはMaster、次はVISAを使い、AMEXは絶対に避ける

アメリカで作ったクレカを海外で利用すると「必ず」手数料がかかる

先輩
先輩

アメリカで作ったクレカを、日本で使うのをすすめない最大の理由が、全然お得じゃないからだよ。

後輩
後輩

え、なんでですか?アメリカでは、お得なポイント還元やキャッシュバックがついてるクレカ多いじゃないですか?

先輩
先輩

どれぐらいの還元率だったか覚えている?

後輩
後輩

先輩がおすすめしていた「Wells Fargo Active Cash Card」だと2%でしたね。アメリカ駐在系ブログでだけ人気の「Hilton Honors American Express Surpass Card」は実質1.8%でしたね。

先輩
先輩

そうだね。大体、2%還元までが多いね。ただ、この還元率というのは、アメリカ国内で、アメリカドルで支払ったときの場合だね。

後輩
後輩

え、海外で利用すると、還元率が変わるんですか?

先輩
先輩

いや、海外でも還元率自体は変わらないよ。ただ、海外のショッピングだと、それとは別に手数料がかかるんだよね。

後輩
後輩

え、そうなんですか?

海外事務手数料が無料と書いてあっても、「隠れた手数料」がある

後輩
後輩

でも、「Hilton Honors Surpass」や「Chase Sapphire Preferred Card」は手数料が無料でしたよね?

先輩
先輩

いや、それは正確ではないよ。確かに、旅行系のクレカだと、クレジットカード会社側の取り分になる外事務手数料(foreign transaction fee)を無料にしているところも多いけどね。ただ、代わりに、「隠れた料金」がかり、これが高額になるんだよね

後輩
後輩

何ですか、それ?

先輩
先輩

両替レートのことだよ。

後輩
後輩

え、どういうことですか?クレカ支払い時の両替レートは、為替市場で決まっているものなんじゃないですか?

先輩
先輩

そうじゃないんだ。みんなよく勘違いするんだけど、クレカを海外で使った時、僕たちが使っている両替レートは、テレビなどでよくみる市場レートではないんだよ。

後輩
後輩

え、そうなんですか!?

先輩
先輩

うん、VISA、Master、AMEXなどの国際ブランドが、それぞれ独自に設定した「特別レート」が使われているよ。

後輩
後輩

その特別レートは、市場レートとどれぐらい違うんですか?

先輩
先輩

特別レートは、大体、市場レートの1〜2%分悪くなるよ。ただ、国際ブランドの中にも違いがあって、一番マシなのがMaster Cardで、次がVisaだね。AMEXやCapital Oneはレートはかなりレートが悪くて、2〜3%って言われているよ。

後輩
後輩

めっちゃとられますね!つまり、アメリカのクレカで海外事務手数料が無料だったとしても、特別レートが悪い分、%損をしているってことですか?

先輩
先輩

そういうことだよ。たとえ、ポイントやキャッシュの還元率が1〜2%だったとしても、特別レートが悪いから、還元分がなくなり、むしろマイナスになることがほとんどだね。

後輩
後輩

日本のショッピングでも、ポイントが貯まると思って、アメリカのクレカを使って決済してしまっていました・・・。

先輩
先輩

もし海外のショッピングで市場レートが使えて、海外事務手数料や両替手数料が完全にゼロなら、世の中に両替屋や海外送金サービスなんて存在してないはずだよ。

後輩
後輩

言われてみればそうですね・・・。

先輩
先輩

結局、みんなが海外でショッピングするときVISA、Master、AMEXに手数料を払って、損をしてるんだ。当たり前だけど、海外でのクレカ支払いでは、両替や国際送金などの色々な手間が追加でかかってるんだから、アメリカ国内でのクレカ支払いみたいに手数料が無料になることなんて、普通に考えればありえないよね。その分、クレカを使うと、両替の手間がはぶけるから楽だけどね。

後輩
後輩

ですね。海外事務手数料無料という言葉だけみて、完全にお得になると勘違いしていました・・・。

先輩
先輩

実際、クレカ会社も、アメリカ駐在系ブログもそう書いてアピールしているから、勘違いするのはしょうがないね。でも、それは正確じゃないし、ミスリーディングだね。だから、僕はクレカを紹介する時は、必要な場合を除いて、誤解を招かないように、海外事務手数料は書いていないよ。海外でアメリカのクレカを使うと絶対に損するからね。

日本での買い物は日本のクレジットカードを使う

後輩
後輩

逆に、日本に一時帰国したときの買い物や、アメリカから日本のサイトで買い物するときは、どうすればいいですか?

先輩
先輩

日本で買い物する場合は、日本のクレカを使えばいいよ。日本のクレカは、日本の自分の口座にひもづいているから、当然、日本円で払うことになり、海外事務手数料や特別レートはかからないよね。

後輩
後輩

確かにそうですね。なんか、アメリカのクレカがお得だということにとらわれすぎて、一時帰国中もアメリカのクレカを使ってました・・・。

先輩
先輩

クレカのポイント還元やキャッシュバックをたくさんゲットすることが目的化してしまっている人は、海外でもアメリカのクレカを使ってしまっている人が多いね。日本では、「楽天カード」を使っておけばいいよ。無料のクレカなのに還元率1%で、ポイントもとても使いやすいからね。

海外での支払いは「Wiseデビットカード」を使う

後輩
後輩

では、アメリカから、日本以外の海外旅行に行く場合はどうですか?たとえば、イギリスとか。

先輩
先輩

その場合は、Wiseデビットカード」にドルや日本円をチャージして、それから支払うのが一番お得だよ。このときは、支払い額の0.6%が両替手数料でとられるけど、Wiseが市場レートを使って、お得にドル・円と現地通貨を勝手に両替してくれるんだ。なので、大体、VISAやMaster Cardのクレカで支払うより、0.4〜1.4%ぐらいは安くなるね。

後輩
後輩

全然知りませんでした・・・。

先輩
先輩

アメリカ国外だったら、海外ショッピングは絶対に手数料がかかるのは忘れないでおこう。もし「Wiseデビットカード」がなければ、損をするけど、できるだけポイント還元がお得なクレカを使うのがいいと思う。ただ、AMEXやCapital One系は両替レートが悪いから、MasterやVISA系のクレカを使う方がマシだよ。

Wise
「Wiseデビットカード」についてはこちら

アメリカで作ったクレカをアメリカ非居住者がもつことのリスク

先輩
先輩

以上から、アメリカで作ったクレカを日本で使うと手数料がかかるから、お得じゃないことがわかったね。

後輩
後輩

そうですね。

先輩
先輩

アメリカ駐在員の間では、この手数料がかかるのを知らずに、「アメリカで作ったクレジットカード=特典が多くてお得」と考えて、日本に最終帰国したあとも、どうにかアメリカのクレカを維持している人がいるけど、ただのお金の無駄だからやめようね。

後輩
後輩

なるほどです。なんでお金の無駄なのに、そこまでしてアメリカ駐在員だった人は、日本でもアメリカのクレカを維持しようとするんですかね?

先輩
先輩

答えは簡単で、自分のブログでクレカを紹介し、誰かが申し込んだときに、たくさんの報酬をクレジットカード会社からもらうためだよ。そして、この報酬を得るには、アメリカのクレカを維持してなくちゃいけないんだ。なので、アフィリエイトブログでお金を稼いでる人は、帰国後もアメリカのクレカを維持しようとするんだよね。

後輩
後輩

いつもの紹介料のやつですね・・・。

先輩
先輩

普通のアメリカ駐在員は最終帰国時の1〜2ヶ月前には、アメリカで作ったクレカはすべて解約しよう。クレカを解約したあとも、この記事で解説した方法を使えば、不自由なく生活できるからね。あと、日本帰国後もアメリカのクレカを維持することのリスクもあるからね。

後輩
後輩

リスクもあるんですか?

先輩
先輩

うん。基本的に、アメリカの銀行口座、証券口座、クレジットカードなどはすべて、アメリカ居住者向けのものなんだ。なので、非居住者が持ち続けると、大体は規約違反になっているよ。

後輩
後輩

でも、非居住者の届け出を出して出来るって、アメリカ駐在系ブログで読んだんですが・・・。

先輩
先輩

そういうのは、アメリカ人・アメリカ永住者向けのサービスで、駐在員みたいな外国人向けのサービスではないよ。よくカスタマーサポートに問い合わせて、問題なかったとか書いている人みるけど、カスタマーサポートは間違った案内よくするから、何かトラブルがあっても、何の保証もしてもらえないし、すべては自己責任になるよ。最初に僕たちがサインした、契約書に書かれていることがすべてだと考えよう。

後輩
後輩

サポセンでも間違うことあるんですね。

先輩
先輩

うん。アメリカのサポセンは海外に低賃金で外注しまくっているから、日本とは比べものにならないくらいクオリティがやばいね。あと、銀行口座は最近とくに規制が厳しいから、絶対に日本最終帰国前に解約しよう。

後輩
後輩

最近、金融機関系は取り締まりが厳しいですもんね。忘れないようにします!

日本帰国後もアメリカの銀行口座を維持する大きなリスクについて

アメリカのクレカの維持方法を有料販売しているサイトには注意

先輩
先輩

あと、アメリカの銀行口座やクレジットカードを、日本に帰って維持する方法を、noteなどのサイトで販売しているのも見たことあるけど、絶対に買っちゃだめだよ。クレカだけでなく、銀行口座や証券口座の維持方法を販売してるのも見たことあるね。

後輩
後輩

何でですか?

先輩
先輩

まず、そもそもクレカを維持するお得さがゼロだし、もし、維持するとしても、非居住者が海外でクレカを維持すると、規約にひっかかることがほとんどだからね。

後輩
後輩

ふむふむ。

先輩
先輩

もし、そのマニュアルに書かれてある通りにやって、何か損害が発生しても、責任はすべて自分でおわなくちゃいけなくなるよ。なので、絶対にやめよう。

まとめ:アメリカで作ったクレカを日本で使い続けるのは、損とリスクしかない

Wise
  • アメリカのクレジットカードは、海外で利用すると「必ず」手数料がかかる
    • 海外事務手数料は「0ドル」のことはある
    • ただし、両替レートが「市場レート」ではなく「特別レート」が使われ、それが高額
      • 特別レートは、市場レートのプラス1〜2%高くなる
      • AMEXやCapital Oneだとプラス3〜4%高くなることも
    • ポイント還元率を考えても、マイナスになる
      • アメリカのお得なクレカは還元率2%以下がほとんど
  • 日本での買い物は日本のクレカを使う
    • 「楽天カード」は無料なのに還元率1%なのでお得
    • もちろん、日本円で払うので、海外事務手数料や両替レートはゼロ
  • 海外での買い物は「Wiseデビットカード」を使う
    • Wiseデビットカード」の手数料は0.6%で業界最安
    • クレカを使う場合でも、ベストはMaster、次はVISAを使い、AMEXは絶対に避ける
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